おことわり
この日誌は2017年9月30日20時より22サーバーにて開催された「オカラシ」さん主催による「シチュエーション撮影集会~騎士団篇~」の様子を脚色してレポートするものです。
緊張走る
現在はアストルティアの中心に存在すると考えられているレンダーシア大陸。
大陸の中でも中心となる国家グランゼドーラ王国。
グランゼドーラ城の一室に今、各大陸より英雄、そして軍事関係の重要人物が集結していた…
その噂に世界は再び不安に包まれることになる。
アストルティアを侵攻する新たな勢力が現れたと言うのだ。
それはグランゼドーラ王室を支える大賢者ルシェンダにより予見されたものであり、信憑性は高い。
ゆえに、集った者達の中に緊張が走る。
「大魔王の脅威も去った、噂に聞いた異世界の神の脅威も去った、今度は一体誰だ!?」
「何者が相手であろうと、まずは民草の安全が第一だ、早く対策を立てねばならん!」
「いや、まだ情報が少なすぎる、下手に動くべきではない、多少民に犠牲が出ようとも…まずは相手の出方をうかがうべきだ。」
「そうだ、敵が何者かわからない今、撃って出ることの方が危険だ。
迂闊に世界を混乱に陥れるよりも、守りを固め、それと斥候を各地に放ち情報を集めるべきだろう?」
会議は混乱する。
そうなのだ、侵攻の予見があれども敵の正体は全く見えていない…
しかし、ここに集うは一騎当千の英傑達。
様々な意見が出、一時は騒然となるも、落ち着きを取り戻す。
彼ら自らが囮となるように大々的に出陣をし敵を引きずり出すのだ。
勿論、各国の守りはそれぞれが誇る騎士団、魔術師団などで編成した大規模な軍勢を配備することで抜かりなく固めた上で。
「我らの世界は我らが護る!」
出陣の儀
国も異なり種族も違う。
しかし、想いは一つ。
到底、軍の部隊には見えぬ個性豊かな精鋭部隊がここに誕生した。
率いるはグランゼドーラ国王ではなく、王家に連なる侯爵家の若き当主。
未だ正体がわからぬ所在も不明な相手に対し、国王自らが戦線に出ることはリスクが高すぎるとの判断からだ。
王や勇者姫アンルシアは各国の守備隊の指揮を執らねばならないこともある。
王家に連なる侯爵家など初耳の者もおろうが、心配はいらない。
この人物は生前のトーマ王子にも剣の腕では引けを取らない使い手であると評判なのだ。
そこに各国の英傑達が付き従うとなれば恐れるものなどないと言っても過言ではないだろう。
邂逅
敵の正体も見えぬまま行軍を進める彼らは思ったよりも早く、敵対勢力の部隊と接触する。
その姿を見た彼らは驚愕し混乱に陥る。
それもそのはずだ、自分たちと瓜二つの容姿をした部隊に遭遇したのだから…
どんな勇者、英雄でも戸惑うだろう。
思わぬ敵の出現に戸惑うアストルティアの精鋭達の隙をつき、魔導士隊を前に出す敵勢力は容赦なく呪文による先制攻撃を仕掛けてくる。
この攻撃により倒れる者多数。
そして乱戦がはじまる。
瓜二つの敵、簡単に敵と味方を見極めるのは難しい。
生き残ったとしても、最後にそれが敵なのか味方なのかもわからない。
ただただ、己に襲い掛かってくる者を打ち倒す。
それしかできなかった。
絶体絶命。
万事休す…ではない。
一見、彼らが全て討ち果たされ侯爵家の兄妹が追い込まれているように見えるがそうではないのだ。
よく見てほしい。
出陣の際居なかった者が敵側に存在したのだ。
非常に珍妙な格好をしたドワーフ族のように見える人物、これは確かにグランゼドーラより出陣した部隊内には存在しなかった者なのだ。
混乱からの遅れはとってもさすがは一騎当千の英雄揃い。
大混戦の中からそれを見つけ出したのである。
そうなれば戦局は一気に変わる。誰かが声を上げ、部隊全てに伝われば話は早い。
それを討ちに動く者は味方なのだ。
そして、それを邪魔するように襲い掛かってくるものは討てばよい。
このような勢力が突然どこから現れたのかは未だわからない。
「まるで鏡に写したような連中だったな…」
そう誰かが呟く。
鏡写し…
それで思い出すのは偽りのレンダーシアの話だ。
あのような事件があったなら、またないとは言い切れない。
偽りのレンダーシアのような世界でしかも、鏡写しのような世界があるとしたら…
鏡面世界。
このアストルティアで軍隊毎移動できるような巨大な鏡面。
そんなものが存在するだろうか?
思い出して欲しい。
皆も良く知っているはずだ、観光名所ともなっているあの場所。
アラハギーロ地方のあの場所…
今回のような小部隊であればまだよい、既に侵攻がはじまろうとしているなら早急に手を打たねば世界はこれまでにない大惨事に見舞われるだろう。
ミラーリングワールド、表裏一体のアストルティア。
新たなる脅威はそこまで来ている…
次回「湖畔の防衛線」
フィリッパ・オブ・ガートランド記
オマケなど
はい、長々と妄想にお付き合いいただきありがとうございました!
未来感のないドラクエの世界観にふさわしい中世欧州モチーフのファンタジーらしさを出した騎士や剣士、魔導士等々のコスチュームで集い、軍議や行軍、出陣の儀、戦闘シーンなどなどを撮影しようという主旨で開催された本イベント、ただ集まって写真を撮る感じではなく、参加者がアイデアを出し合ってシーンを作り撮影が進んだ形なので非常に楽しかったです。
わいわいと話しながらシーンを作っていきましたので、あまり撮影してないなと思いながら…結構な数になっていました。
そして、その写真から想像を広げた結果がこれです。
無理矢理感満載だと思いますが、生暖かく見守っていただければ…と思います。
ちなみに「次回」はありません。
あのアラハギーロの綺麗な湖の周辺に防衛線を敷き、そこでの戦いと敵勢力の世界についての一つの発見の話…という想定ですが、人が多く集まって写真が撮れないと…ね(´・ω・`)
最後に他に撮ったシーンの写真をオマケで置いていきます。
このようなイベントを提供してくれたオカラシさんに感謝を送る。